ワイン備忘録 2014/7/23

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産地 :ローヌ地方

品種 :シラー(Syrah)

生産者:ドメーヌ・ジョルジュ・ヴェルネ(Domaine Georges Vernay)

醸造年:2012年

価格 :2,500円前後

購入元:カーヴ・ミツクラ 

 

ローヌの赤が飲みたいという事でオススメしてもらった一本。

 

どうやら、このジョルジュ・ヴェルネという生産者、美味しいワインを作る事で有名らしい。私のような初心者は、まだ本を読みながら産地と品種の勉強をしている段階なので、生産者の方面にまで手が回らないが、ワインの良し悪しを判断するのには色々な切り口があるらしい。

 

お味の方は、フルーティーな香りもしないわけではないが、それよりも前面に出ている香りが、胡椒と肉の様な香りだ。集中して香りを嗅ぐと、フルーティーな香りもするし、飲み終わった後に樽香もする。しかし、前面に出ているのは胡椒の香りと、その裏に鶏肉の様な、ブドウから作られる飲み物とは思えないような香りがしている。

 

肉の様な香りと書くと、さぞかし不快なものに聞こえるが、決して悪い香りではない。"チキンの黒胡椒焼き"を思い浮かべるような、魅力的な香りだ。ただブドウ酒からこの香りがするのに最初は戸惑うが・・。

 

香りが余りにも鮮烈なため、味の方に注意が中々行きづらい。味の方は、辛口で甘味が少ないせいか、酸が強く感じられる一方、渋みの方は穏やかだ。飲み口は円やかで飲みやすい。

 

こんな個性的なワインは初めてだ!今回は料理との食べ合わせをしていないが、これはチキンとの相性は抜群に違いない。

 

このジョルジュ・ヴェルネという生産者は、ヴィオニエという気難しく、香り高い品種100%で作られるコンドリューの生産者として有名なようだ。コンドリューと言うと、一本あたりの価格が6,000円~と、非常にアンリーズナブルなのだが、ジョルジュ・ヴェルネのヴィオニエ100%のワインは3,990円と割とお値打ちな値段で買えることが分かった。今回のワインも面白かったし、次はヴィオニエを購入してみたい。

 

また、ローヌ地方は北はリヨン、南はアヴィニョンという大きい町を中心にそれぞれ特色あるワイン畑が広がっているようだ。特に、北のエルミタージュ地区と、南のシャトー・ヌフ・ドゥ・パプ地区のワインは是非とも(そう遠くない内に)試したいものだ。

 

今回は、この辺で。