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産地 :コルビエール(ラングドック・ルーション地方)

品種 :グルナッシュ・ブラン(Grenache Blanc)

生産者:シャトー・ド・カラギス(Chateau de Caraguilhes)

醸造年:1998年

価格 :2,500円くらい

購入元:カーヴ・ミツクラ 

 

1998年の長期熟成ワインでこのお値段、グルナッシュ・ブランという摩訶不思議な品種、魅力的なワインなので購入してみた。

 

グルナッシュというと、一般的には南仏~スペインにかけて栽培される赤ワインの品種を指すが、突然変異で白ブドウになってしまったものがグルナッシュ・ブランだという。他にも似たようなプロフィールの品種があるのか知らないが、中々面白いブドウだ。

 

ラングドック・ルーションというと、フランスの中でもワインの生産量が非常に多い地方らしい。しかし、これは必ずしも肯定的な意味ではなく、高級ワインでなくテーブルワインを大量生産する地区だというのだ。では、ラングドック・ルーションには本格的な美味しいワインは無いのか?と言うと、必ずしもそういう訳では無いのだろう。このワインも、安くは無いが、それに見合うだけのパフォーマンスを出してくれている。

 

このワインは、「香りが魅惑的」とか、そういうタイプではなさそうだ。香りは、長期熟成されているせいかシェリーのような香りもするし、樽の香り、あと上手く表現できないが割と良くあるような香りをしている。味わいは非常に辛口で、料理と一緒に楽しむのが良いだろう。

 

チキンのクリーム煮、茹でカボチャ、枝豆の三種類のつまみを試したが、圧倒的に茹でカボチャが良かった。次がチキンで、一番ダメなのが枝豆だった。辛口の白ワインには、色々なおつまみを合わせてみたが、甘味の強い食べ物(果物、ジャム、カボチャ等)が良く合うことが分かってきた。ちなみに、何故か生食用のブドウ(巨峰、マスカット等)とワインを一緒に飲むと、どちらも不味くなってしまう。ここが不思議な点だ。

 

更に不思議なのが、甘口のワインを飲むと「甘ったるい」と感じるのに、辛口のワインを飲みながら甘味のある食べ物を食べると、口の中で甘味が広がって美味しく感じるのだ。人間の舌というのは贅沢に出来ているものだ。

 

カボチャというのは、赤ワインとも合うようだし、ワインの供としては中々優秀な食材なのかも知れない。「絶対に合うだろう」と思って臨んだチキンのクリーム煮が、イマイチだったのは非常に残念だ。

 

今後も、ワインと食事のマリアージュの法則を解明していきたい。