ワイン備忘録 2014/9/21

f:id:solitarydrunkard:20140922013400j:plain

産地 :シノン(ロワール地方)

品種 :カベルネ・フラン(Cabernet Franc)

生産者:ドメーヌ・ド・ノワール?(Domaine de Noir)

醸造年:?(ノン・ヴィンテージ?)

価格 :忘れたけど、2,000~3,000円くらい

購入元:カーヴ・ミツクラ 

 

カベルネ・フランのワインを飲んだ事が無かったという事で購入。

 

カベルネ・フランは、かの有名なカベルネ・ソーヴィニョンの祖先とも言える品種らしい。元々の発祥は、フランスの南西部(ボルドー含む地域)らしいが、現在栽培されている主な生産地は寧ろロワールの中流域(シノン、ブルグイユ、ソーミュール、アンジュー等)との事。(このワインも、シノンのものである。)

 

味わいとしては、カベルネ・ソーヴィニョンに似た香り(これが、青ピーマンの香りというのか何と言うのかは、ちょっと良く分からないが・・)と、タンニンは比較的薄く渋みはやわらかい、その一方酸味はしっかりとある、といった具合である。

 

食べ物との相性を見るために、鶏胸肉とキノコ(エリンギ)、ニンジンのソテーを作ってみた。比較的柔らかい、おとなしいワインだから鶏肉と合うだろうと予想していたが、意外にも期待を裏切られた。なんと、ニンジンのソテーとの相性が信じられないほど素晴らしく、もう鶏肉もキノコも、付け合せで出したチーズ(今回は、ブルサンのチャイブ)も忘れてしまうくらいだった。

 

このワインの味覚表現と、料理との相性というのも何を信じれば良いのか最近では良く分からなくなってきた。何故かと言うと、「青ピーマンの香り」と言われても、具体的にどんな香りなのか分からないし、「この品種はこの料理と合います」と言われても、本当にそれが合うのかは保証されていないためだ。

 

ヴァン・ド・フランスというホームページが意外に曲者で、分かりやすく書かれている反面、元々ワインが持っている複雑さを無視して一面的な見方を提供しているようにも思える。

 

とはいえ、ヴァン・ド・フランスのような特定の大きな団体が悪いという問題だけでなく、このワインの裏面には料理との食べ合わせで「魚、シャルキュトリー、白い肉と合います」という風に書かれている。ところが、白い肉の代表格の鶏肉とはそこまで抜群の相性というわけでもないのだ。

 

もう何を信じて良いのか分からないが、かといって自分の感性を信じると自信を持って断言できないのが悲しいところだ。もっと感性を磨いて、自分の感性こそが絶対だと断言できる日が来れば良いが・・現在、その方法を模索中だ。